2024.03.23
なんて事ない日常
作家の三浦しをんさんとはもうかれこれ15年のお付き合いだ。
髪を切りながら彼女とするお話は、なんというか、
本当に面白くて楽しい。
会話している間、しをんさんのエッセイの中にいるようだなといつも思っていた。
先日、しをんさんの友人であるクラフト・エヴィング商會の吉田夫妻が来店した際、
吉田さん「大島さん、しをんさんの最新刊のエッセイ読んだ?」
大島「いえ、読んでないです。」
吉田さん「大島さんのこと、すごい書いてるよ。よく見てるね〜」
大島「ええ〜〜〜〜〜〜〜」
なんてことで即ポチッと。
翌日、早速読んでみると、『新しい日本語』というタイトルの編で、
ある日のUTALIIでの会話が見事に書かれているではありませんか!
卓越した洞察力と、彼女の心の声を照らし合わせながら会話を思い出し、
思わず笑ってしまった。
それにしてもしをんさんのエッセイは、面白いの先に癒しが待っている。
なぜか癒やされるのだ。
それはきっと、しをんさんのどストレートな「なんて事ない日常」が、
彼女のどストレートな心の声によって、自分が何かを考える間も無く笑いに
変わってしまうという、いわば反射的中毒のようなハマり方をしてしまうのだと
気づいた。
時が経ち、癒やされたのは私でした。
三浦しをんさんの最新エッセイ『しんがりで寝ています』
皆様ぜひ!
美容師O