イベント “醸す”ミライ食 2022/12/18&21 at PREMIERMAI TOKYO
昨年末に行われたイベントのレポートです。
その名も “醸す”ミライ食。
自然発酵乳酸菌でおなじみのCOBO(ウエダ家)さんと代々木八幡の人気カフェ、プルミエメさん、UTALLの3者で行ったコラボレーションイベントです。
このイベントは、プルミエメさんの人気プレートをベースに、
COBOさんの自然発酵システムと醸しシーズニングを用いたコース料理を、セミナー
を聞きながら堪能するという、なんとも贅沢な食のイベントなのでした。
2日間に渡り、約40名の方々にご参加頂きました。
参加者のジャンルも様々で、クリエイター、デザイナー、バイヤー、経営者、美容関係、飲食業界、UTALIIのお客様、などなど、
年末の忙しい時期に、発酵と未来に関心を寄せる素晴らしい方々にご参加頂きました!
和やかな中にも皆の感性が混ざり合い、適度な緊張感もあってあっという間の2時間でした。
肝心のコース内容もご紹介いたします。
まずはCOBOさんの自然発酵システムで作られたオリジナルモクテル。
シャルドネとメルローの2種の葡萄ジュースをベースに、スパイスやなつめ、ザクロなどが野生の乳酸菌によってシュワシュワと香りを解き放っているスーパーウェルカムドリンク。
驚きの体験からスタートです。
そして、お次は、、
私、大島が作らせて頂きました!!
UTALIIの“ミライのまかないスープ”
乳製品やブイヨンを使わない、「醸し舞茸のポタージュ」です!
(トッピングはソテーした舞茸に天然塩とディル、オリーブオイル)
我々美容師が日々デザインしたり美しくする髪と肌は、食べた物の腸の消化により細胞化され生まれてきます。
UTALIIではスタッフの健康を考えて毎日お米と味噌汁、週末はおかずも用意して「賄い」を福利厚生として用意しているのですが、
美容師の脳と身体をフルに使うハードワークには、美味しくて消化に良いものが食後の仕事にも活力として生きてきます。
そして、私が考える持続可能な食材とは?を考えた結果、
私の地元、新潟の山間部でこれからも用意できるであろう食材の山の幸、野菜、実家のお米を使用した料理にしよう!と思いつき、
舞茸、玉ねぎ、お米と、COBOさんの醸しシーズニングの「醸しベジ」を使ったポタージュスープを考案しました。
乳製品を使わなくても乳酸菌が舞茸の味と香りを引き出し、少量のお米と繋がることで味も栄養面も満足のいくスープになりました。驚くほどクリーミーなんです。
一口飲んだ時の参加者の皆さんの「ええ〜、、うわ〜、美味しい!!」のお顔が忘れられません。
スープを作ってプレゼンして、拍手をもらったのはもちろん人生初です笑
ハサミを包丁に持ち替えてリアル二刀流にチャレンジして本当に良かったです。
料理人じゃない私にもこんなすごいスープが作れる「醸しベジ」がすごいって事です!COBOさんは本当にすごいものを作ったなあと思い知らされました。(レシピは次の機会に!)
そして、ここからがCOBOさんの真骨頂、
プルミエメ×COBO “ミライのよそゆきプレート” です。
実はこれ、
プルミエメさんのメニューで、厚切りの高級食パンにとろとろのチーズをその場でかける大人気カフェプレートを、COBOさんの自然発酵システムで作ったらこうなったという事なんです。
内容はというと、、
・乳酸発酵グリーンスムージー
(エチオピアンケール×バナナ×乳酸発酵りんご)
・醸しベジ じゃがいものベジチーズ
(じゃがいもをとろけるチーズに変換!醸しがデンプンを分解し、油脂を乳化することでチーズのようにトロトロに。。もはや発明。めちゃくちゃ美味い)
・乳酸発酵種の角食パン
(自然発酵乳酸菌をパン種に。乳化作用でしっとり、お米の甘みでノンシュガー。消化に良いのですいすい食べれちゃう)
・醸しキムチ フルーツサラダ
(柿とイチゴをシーズニングキムチで!甘みと辛味が絶妙。シーズニングで家でも作れます。おすすめ!)
・醸しベジ 野菜のステーキ
(島人参、金時人参、子安三寸のステーキとごぼうの発酵ぶどう煮。醸しベジで繊維が柔らかく味が最大限引き出された人参の美味さといったら!衝撃です。)
そして、(写真なかった)
・醸しベジ パワースープ
(カーボロネロ、ワイルドライス、大麦、落花生、雛豆のCOBOさんの食べるスープ)
から、最後は、、
・乳酸発酵のセミドライのスイーツ
(果物の甘みを乳化作用で引き出す。ブドウセミドライ×カカオ、トマトセミドライ×カカオ、チリ、りんごセミドライの豆乳クリーム)
なんと圧巻の乳酸発酵づくし!
ベジの食材がこんなにも素材の良さが引き出され、バリエーションに富んだ料理として表現されるとは。
自分がヴィーガンじゃなくても食べたいです。
カフェメニューであったら皆食べてびっくりするでしょうね!
美味しく、お腹いっぱいだけどもたれず、消化が良いという事はなんと幸せな事でしょうか。
このイベントを通じて、COBOさんから学びが沢山ありました。
気候変動による具体的な対策が迫られているいま、人口増加や世界の食糧危機も確実に迫ってきています。
今回COBOさんは、古来から培ってきた日本の先人たちの米・野菜を醸す「知恵と実践」をミライ食としてデザインしました。
もう一度日本の先人たちが培った自然と人の関係を作る知恵を、新しい持続可能な循環型の食糧システムを考える良いきっかけになりました。
私も、スープを通じてミライを考えた時、未来とは過去の延長線上にあるものだと再認識させられました。
だって、
この代々木の地でスープを作っている時、1万年以上前の縄文時代の人たちだってこの地で、土器でスープを煮込んでたんだ!と。
だから未来でも私たちはスープを食べているはずなのです!
そんなことを考えながら舞茸を煮込んでいたのでした。。
この素敵な場所と機会を与えてくれたプルミエメの鈴江さんとお手伝いいただいたスタッフさん、
COBOの皆様、UTALIIのスタッフ、年末の忙しい時期に来ていただいた参加者の皆様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!
2022 年末