美容室がウエダ家の乳酸菌と出逢った日-1

2002年、
横浜に住むウエダ家という家族が、野生の菌が身近にいるという「衝撃」から始まった研究活動。父であり代表の植田夏雄はグラフィックデザインを生業とし、数々の功績を残し、昭和、平成と駆け抜けてきた。ある時、天然酵母パンのブックデザインの仕事依頼をきっかけに、世の中が“菌”であることに気付く。それから家族で身の回りの食べ物、植物を片っ端から発酵させ、自然の摂理を自分たちの食卓を通じて知っていく。

初の著書となった『旬の酵母でつくるパンBook』はベストセラーとなり、天然酵母パンムーブメントの火付け役になり、その後の数々の著書や活動は食品、料理業界に多くの影響を与えた。

2015年に販売を開始した「ウエダ家の自然発酵乳酸菌」は農薬不使用のササニシキのお米と自然栽培玄米麹を原料とし、生きた菌をフリーズドライにした他に類を見ない,発明とも言える乳酸菌で、健康食品のジャンルを超えて様々なネットワークを生み出している。

http://www.cobo-net.com

美容室がウエダ家の乳酸菌と出逢った日

ウエダ家とのはじまりは2018年。
UTALIIのお客様であり、親しく交流させていただいているバイヤー山田遊氏(method代表 http://wearemethod.com)からのお誘いだった。

「横浜に菌を操るやばい家族を見つけた! ワークショップ開くから絶対来た方がいい。」

ウエダ家の自然発酵乳酸菌という、乳酸菌をフリーズドライ化した商品があるとの事。
また家族、また菌である。(この数年前に家族でブルーグリーンアルジーという菌で食品、コスメを作る大阪の上林家と出会っている。UM NATURALCOSMO編 参照)

山田さんとは髪を切りながらいろんな情報交換をする。
NATURALCOSMOをUTALIIで紹介してから、私たちはしきりに“菌”の話をした。あらゆるモノ、ヒトを知るバイヤーが、目に見えない“菌”の話をしているのである。(ちなみに、山田さんの超私的ランキングで2017年はNATURALCOSMOが栄冠を勝ち取り、2018年はウエダ家の自然発酵乳酸菌が選ばれることになる)

後日、横浜のCOBO LAB.で山田さんの誘いで集まったメンバーと共にウエダ家自然発酵乳酸菌のワークショップに参加させて頂いた。大阪のNATURALCOSMO同様、菌を扱う家族ブランドだったり、それぞれの息子がデザイナーだったり、紹介してくれたmethod山田さんと植田家の息子さんが同じ遊さんって名前だったり…
偶然の重なりに、私は期待と興奮でちょっと浮き足立ってた気がする。

COBO Labは横浜のセンター南という街にある。初めて行く土地、慣れない電車乗り換えを見事に間違えて遅刻してしまった。皆を待たせ、バタバタでLabに入る。

白で統一されたインテリアと窓から入る日差しが綺麗で、室内は乳酸菌のなんとも言えない良い香りで満たされていた。セミナーができるオープンなスペースの奥には広いキッチンがあり、ワークショップの為の料理の準備がキビキビと行われていた。

壁にはプロジェクターによって菌のグラフィックが映し出されている。
その裏には発酵の為の大きな冷蔵庫があるらしい。
彼らはそこを蔵(KURA)と呼ぶ。

COBO 自然発酵研究所のメンバーは、

代表|プロデュース、アートディレクター
植田 夏雄 (父)

自然発酵研究員|グラフィックデザイナー
植田 遊 (息子)

自然発酵研究員|クッキングリサーチ
植田 好 (次女)

自然発酵研究員|クッキングリサーチ
針山 聖子
(針山さんは淡路島からCOBOの講座に通っていた元生徒だった。自身のブランドを辞めてCOBOに参加。)

挨拶、自己紹介をしている間、家族経営とは思えないデザインや空間のクオリティの高さに圧倒されていた。